顎の痛みや不調

顎の痛みは若い人からお年寄りに至るまで多く見られます。顎の痛みは同時に肩こりや頭痛を伴っていることも多くあります。顎の痛みを解消するようカイロプラクティックで顎関節の周囲の機能を整えていくと肩こりや頭痛も軽くなることもよく見られます。

顎の痛みのリスク因子

顎関節やその周囲の問題を引き起こす要因は数多くあり、同時に複数の要因が絡み合っている場合がほとんどです。代表的なものを挙げると

・顎関節や周囲筋の構造的脆弱性

・不良な咬合関係

・精神的緊張、不安、抑うつ

・咬み違い、打撲、転倒、交通外傷

・日常的な習癖

 TCH(上下歯列接触癖)、頬杖、受話器の肩ばさみ、うつ伏せ読書など

・固いものの咀嚼、ガム噛み、片咀嚼

・ブラキシズム、睡眠不足、就寝時の姿勢

・スポーツによる接触

・楽器演奏

・緊張する仕事、PC作業、重量物運搬    など

 

上記のような要因が積み重なり、各個人の総合的な耐久力を超えると症状が出てきます。永久的に根本から改善しようとするならばすべての要因を取り除かなければいけません。しかし現実的な策としては、特定が可能で低リスクで取り除ける要因を取り除いていけば耐久力の限界内に収まり、症状が改善する方法があります。

 

ではカイロプラクティックしもんで取り除ける要因の一つ、TCH(上下歯列接触癖)について解説します。

TCH(上下歯列接触癖)とは

一言でいえば、噛みしめです。ふだん人間は自然な状態では上の歯と下の歯は数ミリ離れていて、下は上あごの壁に軽く触れています。上下の歯が接触するのは一日平均約17分ほどしかありません。しかしTCHをもつ方では、もっと長時間上下の歯が食いしばるなどして触れており、舌を下顎や歯などに強く押しつけています。

このTCHは痛みをもつ顎関節症患者のうちの7割にのぼると言われています。TCHを改善すると、顎の痛みだけでなく、肩こりや頭痛が軽減することが多くみられます。

TCHはPC作業や料理や掃除などを行っているときに多くみられ、20代~30代の比較的若い年代に数多くいるのも特徴です。

カイロプラクティックしもんではTCHを生活指導や自宅などでのストレッチを勧めることにより改善を図っていきます。

 

顎関節症とは

  • 咀嚼筋痛障害(Ⅰ型)
  • 顎関節痛障害(Ⅱ型)
  • 顎関節円盤障害(Ⅲ型)  a:復位性  b:非復位性
  • 変形性顎関節症(Ⅳ型)

(日本顎関節学会 2013)

 

変形した関節はそれ以外Ⅰ~Ⅲの結果であり、元に戻すことはできません。カイロプラクティックでアプローチするのはⅠ~Ⅲの問題になりますが、もしTCHを持っているのなら再発予防のためにTCHの改善も必要になります。

当院のカイロプラクティックによる顎関節施術

不良姿勢の改善

猫背などの不良姿勢は下顎骨の動きを妨げる要因にもなり、顎関節に負担をかけます。丸まった背中でいることに慣れてしまった人ですと、背骨の関節がその形で固まっているだけでなく、姿勢を制御する脳のプログラムまでもがその姿勢に慣れてしまっています。カイロプラクティックの調整により改善を図ります。

神経的なアプローチ

長い間顎関節の痛みを抱えている人になると、神経の特性により痛みをより感じやすい状態になっています。これを軽減していくことも良い治療経過をたどるのに大変重要です。カイロプラクティックの調整では神経の特性を利用し、痛みの感じやすさをやわらげるはたらきがあります。

関節円板の位置修正

関節円板は前方に動いて戻らなくなってしまうことがあります。自分では戻せなくなった場合は、徒手により関節円板を正しい位置に誘導していきます。その結果、顎の痛みだけでなく口を開く動きが改善することもあります。

咀嚼筋などの緊張緩和

たいてい口を閉じる筋肉が緊張からくる血流不足により痛みを出しています。咀嚼筋の問題のみの場合、可動域には問題はないのに開口時に痛みが出ることがあります。咀嚼筋にできた硬結(コリ)を筋への施術により小さくしていきます。

アクティブケアによるTCHの改善

自分で直していくアクティブケアが必要です。噛みしめる癖をまず自覚し、家や職場でもその癖が分かるように環境を整えていただきます。

また咀嚼筋のストレッチや開口運動の訓練も同時に行って、顎関節のコンディションを整えていきます。