カイロプラクティックは、治療前に
1.治療を危険なくできるかどうか(鑑別)
2.症状を起こしている原因はなにか(評価)
をはっきりさせないと治療ができません。その判断のために検査がとても重要です。
そして治療後にも検査をすることで、治療前後で身体がどのように変化したのかがわかります。また今後の治療計画が立ち、二回目、三回目の治療後には、それが計画どおりに治療が進んでいるかも分かります。的確なカイロ治療は検査から導き出された的確な判断の上で可能になります。
骨や椎間板の変形によって、または脳血管の疾患によって神経が障害される可能性があります。神経が障害されているかどうか、どの神経が障害されているのかを調べるために神経学検査を行います。
代表的なものに、脚気をみる膝蓋骨の下の腱をハンマーで軽くたたくと膝から下が跳ね上がる膝蓋腱反射があります。
このような反射テストのほかに触覚や振動覚の検査などがあります。
骨や神経の障害を徒手で検査するために整形学検査を用います。
左図は椎間板ヘルニアの検査です。肩や膝、足首の靭帯が捻挫していないか調べたり、腕や脚の神経が障害されていないかなど調べる検査があります。
姿勢からは多くの情報を読み取ることができます。姿勢は筋肉の問題や神経のはたらきだけでなく、現在の心の状態までも表します。
姿勢検査によってふだんどのように身体を使っているのかも読み取ることができます。
関節がどのように動いているのかを検査します。関節の動かせる最大の角度を調べたり、不安定な動きや痛みの代償で不規則な動きをしていないかなど、多くの情報を読み取ることができます。
触診にはじっとしたままの状態をみる静的な触診と動いている状態を触って調べる動的な触診があります。
一般的に触診というとこの静的触診のことを指します。静的な触診では、骨の配列や筋肉の膨隆や緊張を調べます。
動的な触診はカイロプラクティックに独特の検査法です。
関節が動いていく様子を触りながら観察することにより、関節運動の様子や関節の動きの最後の部分での引っ掛かりをみることができます。
基本的にカイロプラクティックの矯正では関節の運動が固くなっている箇所を動きの悪い方に矯正を行います。よって動的な触診はカイロプラクターにとって欠かせないものです。
医学的な見地からみる筋力検査では筋力が発揮できるかどうかをみます。カイロプラクターが行う筋力検査は、神経のはたらきを主にみています。
筋肉や関節からの感覚情報が脊髄や脳を介して、運動神経を伝わって正確に筋力に反映されているのかをみます。
背骨のゆがみと神経系のはたらきを調整するカイロプラクティックではよく使われる検査法です。