日本人の10人に1人が悩まされていると言われる腰痛。
腰痛の原因といえば、多くの方が「筋肉を使いすぎたんじゃないか」「ヘルニアで神経痛が起きてるんじゃないか」と考えられるようです。
しかし腰痛はそんなに単純なものではなく、様々な原因が絡み合っていることが多く、「これが原因だ」と一つに特定できることは非常にまれなことなのです。また複雑に絡み合っている場合、原因を見つけることはとても難しいことです。これが、多くの方が長年腰痛に悩まされている原因でもあるのです。
2012年腰痛診療ガイドライン(日本整形外科学会、日本腰痛学会監修)では、腰痛の原因を5つに分類しています。
これらのうちの一つが腰痛の原因であることもありますが、多くの場合はいくつかの原因が絡み合っているのです。特に、近年になって、腰痛を感じている方の半分以上は、心因性にも原因があると世界的に言われ始めました。
腰や骨盤の周囲にはたくさんの筋肉があります。運動不足や長時間の座り姿勢が続くと筋肉は固まっていきます。血行不良から痛みが出てきます。また、スポーツや肉体労働などによる筋肉の過剰な負担も筋肉を痛める原因になります。
筋肉の痛みには
・筋肉を使って縮めたときに痛む:収縮時痛
・筋肉が伸ばされたときに痛む:伸長時痛
があります。
どの動作で痛みが出るのかで痛んでいる筋肉とその状態を判断することが大事です。
腰椎の関節
腰には5つの骨があり、その間を椎間関節と呼びます。椎間関節は骨の後方にあり、後ろに倒したときに骨が接近し痛みがでます。また、関節を覆う関節包とよばれる組織が骨と骨の間に挟み込まれたりすることで痛みが出ることもあります。
仙腸関節
骨盤には3つの骨とその間の関節があります。上半身の体重を下半身に伝える重要な役割がありますが、関節内の軟骨や関節を固定する靭帯から痛みが出ます。
上記どちらの関節でも、特定の関節に負荷をかけすぎたことで起こります。
椎間板は腰の骨の前方にある軟骨組織です。衝撃を吸収しスムーズな運動をするためにあります。
椎間板に負荷がかかり続けると椎間板の軟骨組織が壊れます。壊れた椎間板は炎症を起こし痛覚を伝える神経を刺激して痛みがでます。
特に、腰をひねる動作は椎間板の繊維を壊す方向に力がかかるために注意が必要です。
背骨の後ろ側には、脊髄と呼ばれる神経細胞のかたまりと神経線維の束があります。また神経は背骨と背骨の間から枝分かれし各所に広がっています。
この神経が刺激を受けて痛みやしびれを出すことがあります。代表的なものに腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症があります。
椎間板に負荷をかけすぎると中の髄核と呼ばれるゲル状のものが外にはみ出し炎症を起こします。それが神経の枝分かれした部分である神経根を刺激することで椎間板ヘルニアの典型的な症状である脚への痛みやしびれを引き起こします。
内臓の疾患がある場合にも腰痛は起こります。特に腎臓のような身体の後ろ側に存在する臓器の疾患があると腰痛を引き起こしやすいです。
腰痛を引き起こす臓器の例;胃、肝臓、腎臓、子宮など
カイロプラクティックでは内臓疾患を直接治療することはありません。ただし、いわゆる「未病」、病気には至っていないものの機能が低下している状態ではカイロプラクティックを受けることで身体が楽になることがあります。
※ただし、病院で治療すべき内臓疾患が疑われる場合には、病院での検査治療をおすすめします。
腹部大動脈瘤のような血管の疾患がある場合にも腰痛は起こります。これらが疑われる場合には、病院での検査治療をおすすめします。
腰痛の約半分、非特異的腰痛にいたっては3分の2に心理的ストレス、不安、鬱などの心理・社会的要因が関わっているとされます。
心理的ストレスによって自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、血行不良が起こったり、筋肉の強い緊張が起こることで腰痛が引き起こされます。
またストレスによって脳内で分泌されるドーパミンという物質の分泌が抑えられることで痛みが増幅することもあります。
原因不明、慢性的な痛み、痛む部位が一定でないなどの特徴があります。
上記5分類のうち、X線やMRIといった画像検査でも原因が特定できるものを特異的腰痛といいます。これは腰痛のうちの15%にすぎません。
原因が特定できないないものは非特異的腰痛といい、85%にのぼります。この非特異的腰痛の治療でカイロプラクティックがとても有用なのです。
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