腰痛のカイロプラクティック治療

「関節ー神経ー筋肉」の関係に注目するカイロ

カイロプラクティックは背骨を中心とした関節ー神経と筋肉の関係に着目します。筋肉だけが、背骨だけが、神経だけが悪いなどということは生きている人間には通常ありません。

その関係をどのように見るのかをざっと紹介しましょう。下の絵は毎日オフィスでバリバリ働く会社員の方です。大変そうですね。この方の腰にはどんなことが起きているのか見てみまししょう。

オフィスワークの方の腰痛でのカイロの着目点の一例

長時間の座位姿勢は腰痛の原因になることがあります

 

・長い時間座りっぱなしで腰周りの筋肉が固くなっている

 

・同じ姿勢が長いために腰の決まった関節に負担がかかっている

 

・立っているときよりも、座ったときに椎間板にかかる負荷が大きい

 

・緊張を強いられるために交感神経が高まる

 関連;心因性腰痛とカイロプラクティック治療

 

・仕事が忙しく運動できていない

 

 

このような状態が続くと・・・・

腰は下の図のような状態になります。

腰椎や椎間板の変形は腰を不安定にし腰痛の原因になることがあります

カイロプラクティックの治療

~施術~

1.関節

固まって動きをなくした背骨は一か所に力が集中しやすくなります。そこでカイロプラクティックでは、背骨の中でも固まって他の場所に悪影響を及ぼしているような背骨・関節を調整します。

2.筋肉

姿勢不良で固くなった筋肉には柔軟性を取り戻す治療をします。

 

不安定な腰を支える筋肉は意味があって緊張しています。無理に緩めることはしません。しかし、痛みを発するトリガーポイントができていることも多いためトリガーポイント治療をすることもあります。

3.椎間板

変形した腰椎や潰れてしまった椎間板は、腰の関節に不具合と痛みを引き起こすことがあります。カイロプラクティックのテクニックを用いて関節を離開します。

~その他~

心理的問題へのアプローチ

交感神経の高まりを抑えるのにカイロプラクティックが効果を発揮します。カイロプラクティック独自の方法で神経と背骨を検査し調整します。

 

心因性腰痛の解説とカイロプラクティック治療について

運動と生活習慣のアドバイス

運動不足は腰痛の元です。身体の状態にあった体操、ストレッチや有酸素運動、筋トレなどをカイロプラクターはアドバイスします。その他、普段の姿勢、座り方などのアドバイスもします。

当院での腰痛の一症例

34歳 男性 PC業務従事。

 

朝に椅子から立ち上がろうとした際に腰に強い痛みを感じた。数日安静にした後日常生活は送れるようになったが、2か月たってもすっきりと治らないために来院。

 

1回目

腰を前にかがめると痛みが増し、左腰部に鈍い痛みを訴える。

検査したところ、背骨の左側前部の筋肉の強い緊張と、腰の関節の動きが悪いことが分かる。問題の筋肉と腰椎の調整を行ったところ、痛みは6割軽減。

 

2回目

前回施術部位に加え、股関節や頚椎まで含む更に広い範囲の背骨を調整し、身体全体の動きをよくする。施術後には痛みは最初の1割にまで軽減。自宅での腰の体操をアドバイス。

 

3回目

2回目の施術部位に加え、固まっている筋肉を施術。椅子の座り方や休憩に関する職場での過ごし方をアドバイス。

 

4回目

3回目から2週間空いたが痛みはほとんど気になっていないとのこと。腰部に残る問題への施術と全身の身体のバランスの調整を行う。ここで初期の集中的なカイロ治療は終了。

 

その後は二ヶ月おきにカイロプラクティックでのメンテナンスに来院している。